Category: 01:はじめに
◆増加傾向にある自動車犯罪
- 被害件数の増大
自動車にかかわる窃盗犯罪といっても、大きく分けて2つある。車両そのものを盗まれる自動車盗と、車両の中に載せておいた荷物を盗まれる車上狙いだ。
車を狙った犯罪は近年顕著に増加しつつある。警視庁の資料によれば、自動車盗の被害件数は1996年が33722件だったが、2003年では67423件を越えている。実に約14000件も増加しているのである。
もうひとつ、車そのものではなく載せている荷物を盗まれる車上狙いも深刻な問題だ。こちらの件数も増加傾向にある。1994年以降しばらくは20万件を少し越えたところで推移していたが、1998年を境に増加傾向に転じ、2002年には約2倍の44万件あまりにまで至ってしまった。 - ターゲットの変遷が背景
犯人も効率的に成果をあげたいだろうから、以前は高級車や人気者を中心に狙っていた。ところが被害が集中したことから、そうした車のオーナーたちはさまざまな防犯対策をとり、次第に犯行が困難になっていったと考えられる。したがって高級車や人気者の被害件数は減少に転じている。
それにもかかわらず全体の被害件数が増えているのは、犯行グループが車の狙いを低価格帯の車に切り替えたからだ。空き巣にしろ自動車盗にしろ、被害を受けるような人は金持ちだという先入観が少なからずある。自分の車は休めで古いから犯人たちも狙わないだろうという油断が結果として被害件数の増大につながってしまっている。今となっては車のオーナー全員がカーセキュリティについて考えなくてはならない時代となっている。 - 犯罪が行われる場所
実際に犯罪が行われる場所はもちろんいろいろあるが、犯罪件数がもっとも多いのは駐車場(約63%)となっている。路上はその次の多さだ。
駐車場は日ごろ車を停めておく場所であり、一般の乗用車なら車がもっとも長い時間を過ごす場所であるといえる。車を持つオーナーなら誰もが駐車場に停めているはずであり、こうした意味からも、誰もが自動車犯罪のターゲットであることが分かるだろう。
犯行が行われる時間帯は、午前2時がピークだ。契約駐車場などの大規模な駐車場だと、夜中は真っ暗になって人通りも少ない。反抗グループにとっては格好の的というわけだ。さらに一軒家の自宅駐車場も、自分の近くに車を置いておくわけだから多少の安心感は得られるかもしれないが、無防備ならば犯罪を防ぐことはできない。いずれにしても、きちんと防犯対策が取られている駐車場では犯罪件数も少ないといったデータがある。 - キー付けっぱなしも多い
実際にキーを付けっぱなしのまま、もしくはドアロックをしないままで車を離れてしまったことがある人も多いだろう。
統計では、自動車盗の被害にあった件数のうち38%がキーを付けっぱなしにしてしまったことにより被害を受けている。キーをちゃんと持ってドアロックをしっかりかけているにもかかわらず被害にあってしまうことはもちろんあるが、自分の不注意から犯行を容易にさせてしまうことはできるだけ避けたい。
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